石鹸は消耗品ではない!

私は若い頃から乾燥肌で、季節問わず肌がガサついており、特に冬場は黒の肌着などを着ると皮膚が細かくポロポロはがれて、粉雪のようになっておりました。
年齢を重ねるごとに、乾燥する肌の範囲も広がり、お風呂上りなどは痒みが出る箇所も出てきて、ステロイド入りのクリームなどの使用も検討しておりました。
ところが、体調不良の改善に色々と試行錯誤していると、いつの間にか肌の調子も良くなっている事に気づきました。
私は実際に下記のことを試してみました。
・食生活の見直し
・肌着
・石鹸
普段食べている物、日常使っている物を変えていくことで、乾燥肌はかなり改善しましたので、ここでご紹介したいと思います。
乾燥肌で悩んでおられる方は、ぜひ最後までお読み下さい。
乾燥肌の私が試したこと
食生活の見直し
私はずっと乾燥肌と付き合ってきましたが、アトピーとかではなかった為、体質だからと半ば諦めてました。
痒くて我慢が出来ないという程でもなかった為、その場しのぎで痒みを感じた際に応急処置をして過ごすという感じでしたが、年齢を重ねるごとに痒くなったりすることも増え、病院で薬を処方してもらう方が良いかなと思っていた頃、グルテンフリーという言葉を耳にするようになりました。
時々、体調不良になることがあり「こんな方はグルテンを控えてみて」という記事に心当たりがあた私は、小麦粉をセーブする食生活に変えていきました。
グルテンフリーについては、別で書くことに致しますが、結果、体調不良を起こすことが激減すると共に肌のガサつきがかなり解消されました。
食べた物で身体は作られるとよく耳にしますが、つくづく実感しております。
グルテンに限らず、知らず知らずに口にしているものが体調不良の原因になっているという事はよく耳にしますので、一度調べて思い当たる所がある方はぜひ試してみて下さい。

下着やパジャマは綿100%
下着の素材については、乾燥肌や敏感肌の人はすでに取り組まれているかもしれませんが、年齢を重ねると肌の潤いが減って、かゆくなることが増えてきます。
気付くと背中や二の腕をガシガシ搔いているということがあり、調べてみた所「化学繊維による刺激などで肌に負担がかかっている」というサイトを目にし、冬場に欠かせなかったヒートテックをやめてみることにしました。
生地の分厚さはヒートテックの方がぶ厚かったのですが、100%綿素材のものに変えてみたところ、痒くなることがかなり解消されました。
パジャマは以前からガーゼ生地のものにしていましたし、肌の状態は食べ物でかなり改善されていた為、単に肌が健康になったからかもしれませんが、肌トラブルで悩まれている方は直に肌に触れる下着やパジャマにも気を付けてみて下さい。
手作り石鹸
フィトセラピストの資格を取得した私は、ハーブやアロマの延長で手作り石鹸に興味をもつようになりました。興味も持ち始めた頃は「アロマの優しい香りのする石鹸でお風呂時間を楽しみたい」その程度の気持ちでした。
正直、石鹸は消耗品、高い石鹸ってどんな意味があるの?くらいにしか考えていませんでした。いくつか購入して使用してみた所、洗いあがりの肌のツッパリ感などがありません。
グルテンフリーの食生活に変えてからは肌の調子は随分と改善しましたが、乾燥する冬場はカサカサしがちでした。
やはり、ドラッグストアなどで簡単に購入できる石鹸より手作り石鹸の方が良いのかしらと
思い、少し調べるとあちらこちらで「手作り石鹸教室」「手作り石鹸専門店」などもあり、手作り石鹸って普通の石鹸とどう違うのだろう…と少し調べて見ました。
手作り石鹸の第一人者前田京子さん著の「シンプルスキンケア」「お風呂の楽しみ」を読んで、石鹸について何も知らずに過ごしていたことに気付きました。
石鹸によるスキンケア
最初に肌に触れるのは石鹸
前田さんの本には「石鹸で手を洗い、水ですすいだ後も手に石鹸の香りが残っていた為、もう一度水ですすいだものの、石鹸の香りがまだ残っていた」とありました。
作者の前田さんは「手や身体を石鹸で洗って汚れを落としても、石鹸の成分は薄い膜として素肌に残っている」と気づかれたそうです。
洗った後、乾燥しがちな肌を潤すために、いくら高価なローションやクリームを選んで皮膚に塗っても、真っ先に肌に触れる石鹸こそ良い物を使わなければ、意味がない。と気づかれたそうです。
一番最初に肌に触れる石鹸こそ、良いものを選ぶべきと本にあった為、私は色々と調べた上で石鹸を購入してみることにしました。
どういう石鹸が自分の肌には良いのか、本を読んで少し知識がついたので石鹸を買い替えてみました。。
結果、洗いあがりの肌に自作のローションやオイルをつけるだけで、冬場でも市販のクリームなど使用せずに乗り切れました。
石鹸代は以前より高くなりましたが、高価なローションやオイルはやめ、数百円程で自作しました。また、市販のクリームを使用しなくなったことで、クリーム代は不要。
以前はひと冬でクリームを2個ほど購入しており、5000円程クリーム代に使っていました。
石鹸の種類
石鹸の主な原料は油です。世の中にはたくさんの種類の油があり、それぞれに特徴があります。ヨーロッパでは、オリーブ油を原料とした石鹸が昔から愛用されていたようです。
薄い膜を張って肌を乾燥、細菌などから守っている皮脂に近い成分を多く持つオリーブ油は皮脂の成分「オレイン酸」、「スクワレン」が豊富に含まれており、オリーブ油が原料の石鹸は、洗った際にその成分が肌に薄い膜を作ることで洗い上りの肌が滑らかになります。
ホホバオイルはロウで、酸化しにくく、保湿効果もあり肌を保護します。
私が良く使うマカデミアナッツオイルも、酸化しにくく、アンチエイジング効果が有ります。他にも椿油、ヘーゼルナッツオイル、スイートアーモンドオイル、ククイナッツオイル、ローズヒップ油など色々な種類の油と色々な効能を持った油が有ります。
油の事知っていく内に、石鹸の原料となる油はスキンケア商品そのもになる。石鹸は洗浄力だけで決めてはいけないと思うようになりました。
高価な石鹸なら何でも肌に良いという事でもなく、自分の肌に合う正しい石鹸の選び方を身につけると、とても経済的であることに気付きました。
なぜなら、最初に肌に触れる石鹸がきちんとしたものであれば、スキンケアにもなる為、次に使用するローション等は高価なものである必要がないからです。
何種類もある油の長所、短所を知ることで、自分の肌にあう油を使用した石鹸を選んでいくことはとても大切だと気づきました。
肌が潤っているときに膜をする
前田さんの本には「美しい肌には水も大事」と書いてありました。
要は潤いが大切ということです。
お風呂上りの身体は一日で一番水気を帯びている状態です。再び肌が乾燥する前にオイルで身体を乾燥から守りましょう。ということです。
正しい石鹸を使用すれば、肌トラブルもかなり解消されると思いますが、乾燥する冬場や年齢によって肌の保湿力が低下している場合は、お風呂上りすぐにローションとオイルを混ぜたものを乾燥する箇所につけてみて下さい。
最近、私がお風呂上りに使用している手作りボディローションやオイルを紹介します。
精油を使っているので以下のことに気を付けて下さい。
精油を使用する際の注意点
- 遮光瓶を使う
(精油は直射日光に弱く、プラスチック容器を溶かすことがある為) - 精油はアロマショップ等の専門店にて100%天然のものを。大量生産されたものや、雑貨店で売られているものは使用しない。
- 精油を直接肌に塗らない、触らない。精油は非常に濃度が濃いので容量は守る。

ボディローションの作り方
・グリセリン(植物性) 小さじ1/2
・精油(ラベンダー) 2滴 ⇒ 注)精油は天然由来のもの
・精製水 30ml
1.瓶にグリセリン、精油を入れて軽く混ぜる
2.最後に精製水を入れて混ぜる。
注)入れる順番を守って下さい。
すぐに作ることができるので簡単です。
精製水は100円程、グリセリンは300円程でドラッグストアにて購入できます。
精油にあまり詳しくない方はラベンダーをおすすめします。ラベンダーは「万能精油」とも言われており、スキンケアだけでなく、鎮痛、リラックス効果など多くの効能があり安心して使用できる精油の一つです。
ボディオイル に関しては、マカデミアナッツオイルやオリーブオイルなどお好きなものを油を小瓶に30ml程小分けして、1~2滴手のひらに取り、ボディローションをその上にとって
手のひらで混ぜて、気になる箇所へ塗って下さい。
オイルだけで使用するより、ローションと併用したほうが肌への浸透が良くなります。
まとめ
「乾燥肌体質」ということはあるかもしれませんが、普段から食べている物、使っている物が知らないうちに肌のトラブルを助長している事もあるようです。
肌が敏感な方は、ご紹介した事をぜひ試してみて下さい。
病院代、薬代、クリーム代に使う時間と費用は、1年を通すと結構な額になると思います。
実際に私は、お菓子代⇒(スイーツの購入費が激減)とクリーム代が節約できています。
知らずに普段使っている物、口にしている物を改善しなければ、病院代や薬代も増えていたかも知れません。
年齢を重ねると、何かと自身のケア代に費用がかかりがちです。
歳だからとしょうがないと諦めず、調べて、工夫しながら日々を楽しめたらと思います。