チンキ作り

春から初夏にかけて、たくさんの植物が芽吹いて成長してきます。
この時期、私が作り置きするのが「チンキ」です。
・ハーブや薬草を焼酎やウォッカなど(アルコール度数35度以上)の蒸留酒につけて、植物の成分を抽出したもの。
・アルコールに漬けることで、植物の水溶性、油溶性、両方の有効成分を抽出でき、飲用、スキンケア、掃除など用途は色々。
※「蒸留酒」とは醸造酒(日本酒、ワイン、ビールなど)をさらに蒸留したもので、アルコール度数が高いもの。ホワイトリカー、ウォッカ、ジン、焼酎など。
どくだみチンキ
どくだみは十薬といわれる程、たくさんの効能があります。
昔から重宝されてきた植物ですが、独特の臭いがあり、かなり強い臭いがします。花が咲く頃(6月頃)が一番効能があると言われてます。

どくだみは直射日光が当たらない建物の裏などによく繁っています。なるべく綺麗なものを採取しましょう。

採取したどくだみを洗って、キッチンペーパーなどでそっと水気を取って、さらによく乾かします。

煮沸消毒したビンに、どくだみをいれ、花が漬かるまでウォッカを注ぎます。

①ビンに詰めたら日付をメモし、直射日光を避けて約1ヶ月~3ヶ月程保管します。
1日に1回ビンを振る。
②1ヶ月以上経つと色づいてくるので、茶こしなどで花や葉を取り除いて使用する。
<保存方法>
・アルコール漬けの為、殺菌作用が働きチンキは1年程保存できます。
・直射日光を避け、冷暗所にて保管する。
・雑菌が入らないよう、小分けして使用すると良い。
どくだみチンキの効能
抗炎症、抗酸化、抗菌作用、乾燥肌、ニキビ肌、あせもなど
<どくだみチンキ活用法>
・化粧水の材料
・虫にさされのケア
・虫よけスプレー
・バスエッセンス
ローズマリーチンキ
作り方は「どくだみチンキ」と同様。
・ローズマリーをきれいに洗って、よく乾かす。
・煮沸消毒したビンにローズマリーを入れて、ウォッカを注ぐ。
⇒ローズマリーは乾燥ハーブ、生どちらでも大丈夫です。
・1~3か月程冷暗所で保管し、ローズマリーを取り除いて出来上がり。
私は、生ローズマリーをスピリタスというアルコール度数96度😲!のウォッカでチンキをつくります。
とーっても濃い緑色のチンキができます。
スピリタスで抽出すると度数が高いため、ウルソール酸が抽出できます。
ウルソール酸
筋力の低下予防、細胞の修復作用などがあり、肌の張り、シワ改善など美肌効果がある。
この為、ローズマリーチンキはスピリタスか無水エタノール(アルコール度99.5度)で作る人も多いようです。

※40度前後のアルコールで漬けたローズマリーチンキも、抗酸化作用、抗菌作用、筋肉痛、神経痛、虫よけなどの様々な効能があります。
<ローズマリーチンキ活用法>
・ヘアトニックの材料として使用
・化粧水の材料
・虫よけスプレー
・お掃除の除菌スプレー
私はローズマリーチンキで作ったヘアトニックを、毎日、愛用しています♪

右側の緑色のものがスピリタスに漬けて2日目のローズマリー、たった2日でもこんなにも緑色になります。ちなみに左の赤色はハイビスカスローゼルのチンキです。
チンキはたいて茶色になるのですが、この2種は少し珍しいのでビンにとってみました。